Kompleks Graffiti

音楽、イギリス、哲学等について記していきます。

Tour de Yorkshire

f:id:Kompleks:20180502014716p:plainTour de Yorkshire(ツールドヨークシャー)が5月3日(木)から5月6日(日)までの四日間で行われる。ヨークシャー地方に3年留学し(シェフィールド)、子供の頃からヨークシャーテリアを飼っていた筆者としてはこれはブログに書く使命があるのではないかと勝手に考えている。

 

レース概要

Tour de Yorkshireは2014年にTour de Franceの開幕2ステージがヨークシャー地方で行われ、その成功から2015年にスタートしたステージレース。カテゴリーはUCI Europe Tour。男女それぞれレースが行われ、男子は4ステージ 711km、女子は2ステージ 256.5km。

 

なおTour of Yorkshireではなくフランス語表記のTour de Yorkshireになっているのは主催がフランスのAmaury Sport Organization(ASO)という団体であるということによる。

過去の優勝者

2015年優勝者:ラーシュ・ペター・ノードハウグ(引退)

2016年優勝者:トマ・ヴォクレール(引退)

2017年優勝者:セルジュ・パウェルス(Team Dimension Data)。今年も出場予定とのこと。

気になるスポンサー

ASDA:ヨークシャーのリーズに本社があるイギリスのスーパー。Tour de Yorkshireでは女子のレースがASDAの名前を冠したものになっている。

 

The Black Sheep Brewery:Mashamという街にあるビール醸造所。個人的にブラックシープは一度飲んだ記憶がある。現地観戦をするのならイギリスのビールは絶対に飲んでおきたい。イギリスはぬるいビールを飲むというが、むしろビールの風味を味わうには冷たすぎるのは良くない。

 

Doncaster Sheffiled Airport:ヨークシャー地方にある空港であるが、2016年まではロビンフッド空港という名称だった。ロビンフッド伝説がこの地にゆかりがあるため。 

ヨークシャー地方について

ヨークシャー地方はイングランド北部、ペナイン山脈と北海に挟まれた土地で、この地方の都市ではリーズ、シェフィールド、ブラッドフォード、ハル、ヨークなどが有名。自然が美しくピークディストリクトなどの国定公園がある。

 

当記事のトップの画像はヨークシャーの旗で「ヨークの白薔薇」というヨーク王家の紋章である。薔薇戦争でも有名。

 

筆者はリーズ、シェフィールド、ブラッドフォード、ハワースなどを訪れたが、いずれも丘陵地帯で急峻な坂が多い。しかしながら山岳地帯ではないため長距離に及ぶことはない。パンチャー向けなのかもしれない。

Cheers.

 

 

 

黒目川沿いサイクリング

黒目川は小平霊園を水源とする東久留米市新座市朝霞市を流れ、荒川へと合流する一級河川。(自転車好きだと一級と聞くと一級山岳を思い出してしまう。超一級河川もあって欲しい。)川沿いは車が通れなくなっているため、ゆっくり走ればストレスが少なくサイクリングを楽しめる。

おすすめポイント

①水質の良さ

黒目川の川上は透明度が高く、都会の川としては綺麗な状態が保たれている。鯉が泳いでいるのもよく見える。水質が良いからなのか新座市には黒目川沿いに畑中ホタル公園なる公園があり、ホタルがみられるとのこと。また妙音沢という平成の名水百選にも選ばれている湧き水もある。

 

②適度な悪路

下流は砂利道があり、走りにくくなっているがこれがこの黒目川沿いの面白さ。これは完全に好みだが、ただ舗装された道路が続いているよりも道路に変化があった方が面白い。そしてバイクコントロールを身につける意味でもとても良いと思っている。市場坂橋付近(心霊スポットとの噂もある)から荒川へ向かうルートを主に走っているが砂利道と舗装路のバランスがとても良い。なお筆者はロードバイクで走っているが、MTBの方が安全に楽しめるだろう。

 

③高低差の少なさ

人によっては坂を欲すると思うが、軽い気持ちで気分転換に丁度良いのが黒目川沿い。高低差がなくマイペースで進むことができる。もしも坂が欲しい方は黒目川の荒川合流の方から和光市方面に抜けよう。そこそこ急な坂がみんなを待っている。

 

注意点

サイクリングロードとして整備されているわけではなく道幅が狭いため、スピードの出し過ぎには注意。特にベンチに座っている人が見えづらいため気をつけよう。あくまでトレーニングというよりはゆるく楽しむことを優先すべし。

 

久々の更新で画像もなく申し訳ない限り。。。自転車に乗っているとなかなか画像を撮ることも忘れてしまう。そろそろGo Proでも買うべきだろうか。。。

ビンディングシューズ

自転車を購入してから1年近く経ってようやくビンディングシューズを買った。

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早く買わないといけないと思いながらも、なかなか手が出ないでいた。買ったのはS-Works 6 Road Shoes。色々悩んだが、結局自転車と合わせてスペシャライズドにした。なおSALE中だったのが決めてである。初めて履いてライドをしてみたところ、とても良い感触だった。ビンディングシューズとそうでないのでは自転車は全く別の乗り物だと感じる。ペダルと足が一体になるということがこんなにも楽だったとは。普通のシューズでの高回転を出した時や、高出力で踏んでいるときにペダルから外れてしまうようなストレスがなくなったのは嬉しい。今年も色々なところにいけそうだ。

川沿いを一時間ほど走ったが、心地よかった。そして梅の花が芽吹き始めていた。ようやく春か。

映画「新世紀、パリ・オペラ座」の感想

〜覗き見感覚で楽しむオペラ座の裏側〜

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 渋谷Bunkamuraのル・シネマにて新世紀、パリ・オペラ座を鑑賞してきた。この映画が捉えているのはパリ・オペラ座の舞台裏で、オペラ座であるがゆえにそこで巻き起こる全てのものが「当然」のものとして流れていく日常が描かれている。

 

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 この映画はオペラ座の舞台裏を覗き見するような感覚で、テロやストライキに対応するStephane Lissner総裁、オーディションで選ばれ成長していくロシア人歌手、「モーゼとアロン」や「ニュルンベルクのマイスタージンガー」などに挑む演者、裏方などを写している。ただし写し方は断片的で、それゆえこの映画にはストーリーといったストーリーがない。それはきっとこの映画が誰も主張することのない映画だからだ。この映画では出演者がこちらに語りかけてくることもなく、そしてナレーターが状況を説明してくれることもない。ただオペラ座の日々を写しているだけである。

 ストーリーがないとは言っても、もちろん撮影中に何も巻き起こっていないわけではない。撮影時期にはパリでのテロ(シャルリー・エブド同時多発テロ)が起きているが、この映画ではあくまで多くあるトラブルの中の1つくらいの感覚で捉えられている。この出来事をドラマティックにしようと思えば、いくらでもできると思うが(例えば演者へのインタビューを行う、実際の映像を挟むなど)この映画ではオペラ座総裁の会話から盗み聞きする程度であくまで淡々と写している。

 考えてみれば世界大戦なども乗り越えてここまで存続しているオペラ座にとっては、テロとはいえあくまで数多の困難の一つなのだろう。この映画ではストライキも発生しているがそれもフランスでは日常である。これが意図されているものかはわからないが、この映画のストーリー性の無さはきっと、幾多の困難も乗り越えながらも、現在も存続しており、そしてこれからも存続していかなければならないオペラ座の歴史がなせるものなのだろう。

 ストーリー性と主張のない映画というとマイナスなイメージをもたれるかもしれないがそんなことはなく、主張がないことからこの映画はオペラ座内に序列を与えるような撮り方をしていない。善悪もなく、ただの傍観者として現場をみることができるため、誰かに対してマイナスイメージを持ってしまうことがない。今後も純粋にオペラ座を楽しむことができるような作りになっている。

 そしてこのストーリー性を排除したある意味一歩引いた視点からオペラ座を捉えていることからシュールでコミカルな場面も多くなっている。例えばオペラ「モーゼとアロン」の演出として牛を舞台にあげるのだが、牛の品定めや牛に音楽を聴かせて舞台の耐性をつけさせたりしている。また他にもソーセージの発音(ヴルストwurst)を何回もやり直して、思いっきり感情的に歌い上げているがやはりシュールである。これらのシーンがスパイスとなって飽きることなく映画を鑑賞することができる。

 いかにオペラ座がすごいことをしているか、いかにオペラ座が困難を乗り越えているかをあえて主張することをしなくてもいいのは、この映画のオープニングで総裁が言っていたことを借りれば「当然」のことだからだろう。そんなオペラ座の余裕を感じつつ、オペラ座の裏側を純粋な視点で楽しめる映画である。

2017年買ってよかったもの

 

今週のお題今年買ってよかったもの」ということで、初めてお題を使ってブログを書いてみる。私が2017年買ってよかったものは自転車である。

 

買ったのはこのオレンジが眩しい「Specialized Tarmac SL4 Sport」

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specialized東京にて




 

 なぜ買ったのか

 昨年の冬からランニングを始めて、10kmの大会などにも出場したが、走るだけでは飽きるなと思った。そこで昔は自転車が好きでよく乗っていたから自転車に乗るのも悪くないと考え始めた。最初はマウンテンバイクかと思ったが、普段そんなに山に行くこともないから街を走る方がよいなと思った。そして走ることと自転車を始めれば、あとは泳ぐだけでトライアスロンだな。これは楽しそう。ということで自転車選びが始まった。

 

自転車選びは迷ったがスタッフの方の対応がとてもよかったのでSpecialized東京で買うことに決めた。お店はなかなか洒落ていて、とても入りやすい雰囲気である。

 

当初色は黒がかっこいいと思っていたが、黒の自転車に乗っている人は多いことを知り、オレンジに決定。晴れてるととても輝くカラーリングが美しい。まだ被ったことがないこともうれしい。

 

買ってよかった理由

スペックなどはそこまで詳しくないが、この自転車にはとても満足している。そしてなにより自転車によって自分がとても活動的になったと感じることが買ってよかったと言える本当の理由である。

 確実に自転車を買う前よりも行動範囲広がっており、家でもくもくと作曲をしていることが多かった自分が何かと外出するようになった。自分の好きな道を好きなペースで走れるので楽しい。私の数少ないブログ投稿数の中でも取り扱っているが、荒川サイクリングロードを中心に日々サイクリングに勤しんでいる。以下ブログ参照。

 

kompleks.hatenablog.com

kompleks.hatenablog.com

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またスポーツ観戦もするようになった。5月にはトライアスロンの世界選手権を観戦。この日はとにかく雨で寒かったのだが、そんな中横浜の海を泳ぐトライアスリートに感嘆した。

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前から自転車レースに興味はあったが、今年は埼玉クリテリウムを初観戦。写真はTeam Skyを引っ張るクリスフルーム。

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最近はトラックレースも意外と面白いのではと思うようになった。特にマディソン(2人1組で行うレース)が面白い。東京オリンピックは伊豆でトラックレースが行われるから温泉と自転車という極上の組み合わせを堪能したい。

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まとめ

今年は自転車が自分の生活に欠かせないものになった。なかなかここまでいい買い物だったと実感できるものはないので充足感でいっぱいである。できる限りこの自転車に長く乗れるよう、事故と盗難には気をつけたい。

 

 

冷静な自分を持つ

久々の更新です。

 

今回は冷静な自分を持つことの重要性について簡単に考えます。

 

昔ピアノを習っていた頃に先生からよく言われていたことが常に冷静な自分を持てということ。ピアノにおいては、弾くことに没入しすぎると、テンポが揺れたり(個人的には速くなることが多かった)、バランスのとれた和音で弾けなくなったりと弊害がでる。よってつねに冷静な自分が自分の演奏を客観的に捉えることがいい演奏をする上で大切になる。

 

言うは易しでなかなか自分もこの技術が習得できなかった。やはり音楽をやっているとただただ楽しい、気持ちがいいことがあるので自分をコントロールするのがとても難しい。

 

難しいのだがこの視点は音楽のみならず様々なことに取り組む上でとても大事だと思う。例えば仕事のミーティングで、無意識に脱線し、何のために話しているのかがわからない状態になることがある。時間の無駄であるし、何より目的が達成されない場合がある。自分も気をつけなければならないがやはり冷静さを保ちつつ物事を進めなければ思わぬ方向に進みそのまま気づかないことになってしまう。

 

冷静さを失った行動は時に危険なものになる。テロリストなどはその例の一つではないだろうか。(もっとも彼ら自身は自分たちが完全に冷静だと思っているかもしれない。)

 

そういうことから私は仕事や自分がいつもやっていることから離れるということはとても大切なのだと考える。自分の知らない価値観に触れることで、自分を冷静さを持って俯瞰的に自分の今の考え方を捉えることが可能だと思う。

 

良い例かはわからないがスポーツではクロストレーニングというものがある。これは自分のやっている競技ではない競技をやることで、何かに特化しバランスの悪くなった体を矯正することができ、パフォーマンスが向上するのだという。これは身体の例だが、私は思考などにも同じことが言えると思う。

 

自分のバランスの悪くなった思考を、一度そこから離れて冷静にみることでバランスのとれた思考にしていくことが大切なのだと思う。だからあえて自分の好きではなかったことをやってみる、行ったことのなかったところに行ってみるという、ルーティーンから外れた行動を積極的にやっていくことが良いのではないだろうか。

 

今回はここまで。

 

 

 

 

 

イギリス留学記〜「傘をささない」の巻〜

 

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 台風の影響で未明はひどい風雨だったようだ。雨といえばイギリスは雨が多いという話はよくされる。事実かどうかは統計を見ていないのでわかりかねるが、イギリスでの雨にまつわる経験はあるので今回はそれを記そうと思う。

 イギリス人は雨が降ってもなかなか傘をささない。雨の日に街に繰り出しても傘をさしているのはごくわずかである。さしているとしても大半は折りたたみ傘だし、折りたたみでない場合は何故かレースクイーンが使うような巨大なパラソルを使っている。傘をささないと言っても彼らが何も対策をしていないわけではない。日本に比べ、Hoodie(フード付きパーカー)を着ている人が圧倒的に多く、そして実際に雨が降るとフードを使って多少の雨は防いでいる。私はパーカーのフードの用途を留学して初めて知った。それまでは飾りぐらいにしか考えてなかったが(あるいは極端に寒い時にかぶるか)、イギリスでついにその真理を知ったのであった。

 ちなみにイギリス人のみならずヨーロッパ人はあまり傘をささないようだ。自転車のロードレースの解説・実況が雨が降ってきた際に、観客を観て、「ヨーロッパ人が傘をさしているってことはなかなかの雨ですよ!」なんて嬉々として言っているくらいだから事実なのだろう。

 ヨーロッパ人は傘をささないのは事実だが、私は日本との傘使用の違いは雨の質にあると考えている。ヨーロッパの雨は結構優しい。イギリスの話だが、雨の割合では霧雨が非常に多かった。故に多少雨が当たってもそこまで不快には感じず、フードさえ被れば対処できるし、短時間であれば上着がびしょ濡れになることはない。それに比べて日本の雨は粒が大きく当たると気になる。霧雨も少なく、降る時はしっかりと降ることが多く感じる。小さなところではあるがこのようにヨーロッパの自然は人に対してそこまで厳しくない。故に西洋では「知は力なり」というベーコンの思想などが出てくるのかと感じる。つまり自然から知識を得て、支配することが可能だと考えたわけだ。甚大な自然災害などに関してはなかなか自然の法則がを捉えることが難しいため、自然環境が安定した地域ゆえの思想なのかと個人的に推測している。

 日本に帰ってきて、最初はあまり傘をささなかったが、最近はすぐに傘をさしてしまう。そしてフードを被ることも少なくなった。自然環境がライフスタイルに及ぼす影響はかなり大きいようである。