Kompleks Graffiti

自転車、音楽、イギリス、哲学等について記していきます。

Il Lombardia観戦記①〜コモへ〜

10月13日にイタリア北部ロンバルディア地方で行われたサイクルロードレースIl Lombardia(イル・ロンバルディアを観戦した。

 

今回は旅の様子を多く含みつつIl Lombardiaの観戦の模様を記したものである。

まずはIl Lombardiaの簡単な紹介と、レースが行われるコモまでの道のりを記すので、そこに興味がない方は次のブログエントリーを待っていただきたい。

Il Lombardiaとは

Il Lombardiaは今年112回目を迎える自転車レースで別名枯れ葉のクラシックと呼ばれる。いろいろとわからないところがあると思うので、1つ1つ解説する。

まず自転車ロードレースは大きく分けてワンデーレースとステージレースがある。日本でも話題になるツールドフランスなどはステージレースに分類され、これはいくつかのコースを数日かけて、総合順位を競うレースである。これに対してワンデーレースはその名の通り1日であり終わるレースだ。レースとしては分かりやすく、その日1番早かった選手の勝ちである。

そのワンデーレースのうち歴史があるものをクラシックレースと呼ぶのだが、その中でも特に歴史が古く格式が高い5つのレースはモニュメントと呼ばれている。Il Lombardiaはモニュメントのひとつにあたる。特徴としては坂が多く、スプリンターよりもクライマーたちが活躍できる、所謂クライマーズクラシック。昨年はバーレーンメリダのニバリが優勝し、今回も出場することから期待がかかっていた。

 

羽田〜ミラノ

今回の旅はイタリア~モナコ~パリの新婚旅行だったため、イタリア直行便ではなく羽田発のエールフランス深夜便に搭乗。2255分発の飛行機でパリシャルル・ド・ゴール空港を経由し、ミラノレナーテ空港への道のりである。機内食はチキンとパンで、妻曰くメゾンカイザーのパンである(確証はない)。シャンパンで乾杯し、コニャックで締める。ワインもボトルでもらえたのでそのまま持ち帰ることに。機内は寒く、乾燥しており、あまり快眠はできなかったが、ツールドフランスのダイジェストが機内のプログラムにあったため、それを観て時間を潰すのは、Il Lombardiaの準備として満足のいくものであった。 

 

早朝4時過ぎにシャルルドゴール空港着。ここからミラノレナーテ空港へ向かうために乗り換える。朝食として搭乗口前のPaulでパンを頂く。クロワッサンとパンオショコラ。店員は無愛想の極みでおっかなかったが、パンは美味。袋への詰め方も雑で少し潰れていたが、フランス人にとってクロワッサンはこれくらいの扱いで良いくらいありふれたものなのだろうか。エールフランス便に搭乗。朝食で二度目のクロワッサン。当然だがPaulの方が美味しい。2時間ほどのフライトの終わりの方には飛行機の窓から鮮やかな朝焼けが見えた。ようやく日の出である。

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エールフランス朝食のフランスパン

ミラノリナーテ空港着。空港からコモ湖へ向かう手段については特に予定を立てていなかったため、案内所で聞く。バスでミラノセントラル駅を経由し、そこから電車でコモへ向かえるとのこと。 

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リナーテ空港のアルマーニ

バスは15ユーロ。道中は廃墟が多い。ミラノは美しいガーレのイメージが強いが、落書きに溢れた街並みに治安の悪さをうかがわせる。妻の知り合いがミラノを訪れた際は強盗にあったそうだ。後から聞いた話だが会社の同僚もミラノでスリにあったとのことで、とにかく今後訪れる方は注意していただきたい。

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リナーテ空港からのバス

不安を抱きながらミラノセントラルに到着。早速観光客にいらないものを売りつける人が何人かからんでくる。当然無視を決め込み、電車のチケットを買いに自動券売機に。まごついていると親切そうな人が教えにきたが、これはスリか後で金を請求されるパターンだと思い無視した。これは賢明な判断だったと思う。

その後、プログラム上よくない操作をしたのか、自動券売機を2,3台エラーで機能停止にしてしまった。本当は帰りのチケットも買おうと思ったのだが、コモ行きのチケットのみを購入し、電車へ。このころには全員が詐欺師、スリに見え誰も信用できない精神状態に仕上がっていた。

セントラル駅からガリバルディ駅へ向かい電車を乗り換え。イタリア時間とも言うべきか、乗車予定時間間際に到着し、急いで乗り換えをするが、ホームまでは一度地下へ降らなければならず、途中で発車時刻を迎えてしまった。イタリア時間に期待し地下からホームを見上げるとまだ電車は出ていない。日本だったら乗れていなかった、イタリア時間に感謝する。

 

ミラノ〜コモ

コモへは約1時間の距離。途中F-1イタリアGPの舞台であるモンツァを通過する。そこは感慨深かったが、それまでに目にする駅はほとんど閑散としている。廃墟も多く、イタリアの経済を悲観してしまう。そんな矢先、チケットの確認がやってきた。見せると何やらスタンプが押されていないと言い出す。裏面を見ろと言うので、目を通すと、指定席ではないチケットは有効化つまりスタンプを押さなければならず、スタンプ無しでは罰金に処されるとのこと。しかして我々は罰金を払わされることになった。2人で€80。このお金で美味しいものを食べたかったものである。しかし自動改札など作らず、このようなシステムであることも一言も告げずに罰金を取るというのは、さてはノルマがあるのではないかと勘ぐってしまう。この罰金を何に使うのか、カプチーノの湯気となって漂ってしまうのだろうか。いずれにせよ、不愉快である。

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モンツァの駅

そのようなイタリア人への怒りを抱えたまま、車窓を眺めていると、だんだんと街から離れて行く。眠気に襲われながら車窓から流れる景色を眺めていると美しい山間部へと入ってきた。目的地コモである。

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車窓から見たコモ



 

 

ルーク・ロウ

ゲラントトーマスのマイヨジョーヌで幕を閉じたツールドフランス。そのトーマスと最終ステージでウェールズ旗を共にはためかせていたのが、同郷選手Luke Rowe(ルーク・ロウ)。今回は彼の紹介です。

 

経歴

ルークロウは1990年3月10日生まれ。子供の頃から自転車に親しんでおり、1998年のツールや2000年のパリ〜ルーベを現地観戦。憧れの選手はローラン・ジャラベール。

 

父親コートニーをコーチとしてイギリス国内の様々なチームに所属し、ロード、トラックの両方でタイトルを獲得。British Cycling Academyに選ばれ、マキシミリアン・シャンドリの薫陶を受ける。

 

U23UCIレースで勝利を重ね、2012年にTeam Skyにネオプロとして加入。ツアーオブブリテンでは第1ステージで優勝し、Yellow Jerseyに袖を通した。

 

2015年にはツールでフルームのアシストを務め、総合優勝に貢献。パリ〜ルーベでは8位に入る。

 

 

特性

ロウは自分はレースには勝てないため、サポートに徹すると語っている。またチームスカイでのアシストに満足しており、他のチームでエースになる気もないそう。

好きなレースはパリ〜ルーベロンド・ファン・フラーンデレンなどの石畳のクラシックレース。

 

小ネタ

・ビール1パイントを3.2秒で飲める。

 

・兄の結婚前のパーティでラフティング中に25カ所を骨折。6ヶ月の戦線離脱…

 

・ゲラントトーマスとは幼い頃からのBMXで遊んでいた仲。

Team Sky on Twitter: ""We've grown up together from riding around on the streets on BMXs to now be stood here looking up to the podium with G on the top step." @LukeRowe1990 + @GeraintThomas86 = #MondayMotivation… https://t.co/IyOCRRdJ1O"

 

・トーマス、ロウ、そしてチーム代表のブレイルズフォード氏もウェールズ出身。

 

今回は以上。

 

 

タオ・ゲオゲガン・ハート(Tao Geoghegan Hart)

ドーフィネでゲラント・トーマスのアシストとして活躍したTeam Sky所属のタオ・ゲオゲガン・ハート(Tao Geoghegan Hart)が日本語ツイートでツイートをしており、どんな選手なのか気になったので調べて見ました。

 

Tao Geoghegan Hartはロンドンのハックニー出身の1995年生まれ23歳。4人兄弟で幼少の頃はサッカーをしていたとのこと。中学校(Secondary School)に進んでから水泳を始め、2008年にはリレーでドーバー海峡を横断している。

自転車に関しては2008年にDunwich Dynamoという徹夜でハックニーからダンウィッチまで約200kmを走るというライドイベントに参加。その後地元のチームに加入したとのこと。

  

GoogleによるHackneyからDunwichまでのルート)

 

自転車にのめり込んだTaoは国内外でレースをするようになり、フランドル地方のレースにも参加していた。U-18のヨーロッパ・ユース・オリンピックに選ばれ、さらにオリンピック強化プログラムにも参加。2012年にはヨーロッパのトラックレースで銀メダルに輝くと、2013年にはGiro della Lunigiana(イタリアのジュニアレース)で優勝、パリ〜ルーベのジュニアで3位の成績を収める。

2014年に地元のチームを離れ、Axel Merckx(エディメルクスの息子)がマネジャーを務めるチームに加入。リエージュ〜バストーニュ〜リエージュのジュニアで3位になる。イギリス一周でも総合15位の成績を収める。

2015年はUSA Pro Cycling Challengeでヤングライダー賞。Team SkyのStagiaire(研修生)としてJapan Cupにも参戦(28位)。

2016年にイタリアのTrofeo PIVAで優勝し、さらにU-23のイギリスロード選手権で優勝。

2017年からTeam Skyと契約。ハンマーシリーズのハンマーチェイスでは最後に千切れながらもTeam Sunwebの3人を凌ぎ優勝に貢献。

 

ちなみに日本との縁でいうと前述のJapan Cupの出場に加えて2016年のブログにはシーズンオフに日本を訪れたことを綴っています。東京、箱根、京都、大阪を楽しんだようです。食品サンプルはやはり鉄板か。

taogeogheganhart.com

 

 

そしてフルームにインタビューされるタオ。「チームに英語が第一言語の人が多いのも初めて」「Team Skyのローンチイベントにもいたんだ」などなど語っております。

youtu.be

 

 タオの今後に期待です。

 

(主に公式サイトから情報を得ました。)

taogeogheganhart.com

Tour de Yorkshire

f:id:Kompleks:20180502014716p:plainTour de Yorkshire(ツールドヨークシャー)が5月3日(木)から5月6日(日)までの四日間で行われる。ヨークシャー地方に3年留学し(シェフィールド)、子供の頃からヨークシャーテリアを飼っていた筆者としてはこれはブログに書く使命があるのではないかと勝手に考えている。

 

レース概要

Tour de Yorkshireは2014年にTour de Franceの開幕2ステージがヨークシャー地方で行われ、その成功から2015年にスタートしたステージレース。カテゴリーはUCI Europe Tour。男女それぞれレースが行われ、男子は4ステージ 711km、女子は2ステージ 256.5km。

 

なおTour of Yorkshireではなくフランス語表記のTour de Yorkshireになっているのは主催がフランスのAmaury Sport Organization(ASO)という団体であるということによる。

過去の優勝者

2015年優勝者:ラーシュ・ペター・ノードハウグ(引退)

2016年優勝者:トマ・ヴォクレール(引退)

2017年優勝者:セルジュ・パウェルス(Team Dimension Data)。今年も出場予定とのこと。

気になるスポンサー

ASDA:ヨークシャーのリーズに本社があるイギリスのスーパー。Tour de Yorkshireでは女子のレースがASDAの名前を冠したものになっている。

 

The Black Sheep Brewery:Mashamという街にあるビール醸造所。個人的にブラックシープは一度飲んだ記憶がある。現地観戦をするのならイギリスのビールは絶対に飲んでおきたい。イギリスはぬるいビールを飲むというが、むしろビールの風味を味わうには冷たすぎるのは良くない。

 

Doncaster Sheffiled Airport:ヨークシャー地方にある空港であるが、2016年まではロビンフッド空港という名称だった。ロビンフッド伝説がこの地にゆかりがあるため。 

ヨークシャー地方について

ヨークシャー地方はイングランド北部、ペナイン山脈と北海に挟まれた土地で、この地方の都市ではリーズ、シェフィールド、ブラッドフォード、ハル、ヨークなどが有名。自然が美しくピークディストリクトなどの国定公園がある。

 

当記事のトップの画像はヨークシャーの旗で「ヨークの白薔薇」というヨーク王家の紋章である。薔薇戦争でも有名。

 

筆者はリーズ、シェフィールド、ブラッドフォード、ハワースなどを訪れたが、いずれも丘陵地帯で急峻な坂が多い。しかしながら山岳地帯ではないため長距離に及ぶことはない。パンチャー向けなのかもしれない。

Cheers.

 

 

 

黒目川沿いサイクリング

黒目川は小平霊園を水源とする東久留米市新座市朝霞市を流れ、荒川へと合流する一級河川。(自転車好きだと一級と聞くと一級山岳を思い出してしまう。超一級河川もあって欲しい。)川沿いは車が通れなくなっているため、ゆっくり走ればストレスが少なくサイクリングを楽しめる。

おすすめポイント

①水質の良さ

黒目川の川上は透明度が高く、都会の川としては綺麗な状態が保たれている。鯉が泳いでいるのもよく見える。水質が良いからなのか新座市には黒目川沿いに畑中ホタル公園なる公園があり、ホタルがみられるとのこと。また妙音沢という平成の名水百選にも選ばれている湧き水もある。

 

②適度な悪路

下流は砂利道があり、走りにくくなっているがこれがこの黒目川沿いの面白さ。これは完全に好みだが、ただ舗装された道路が続いているよりも道路に変化があった方が面白い。そしてバイクコントロールを身につける意味でもとても良いと思っている。市場坂橋付近(心霊スポットとの噂もある)から荒川へ向かうルートを主に走っているが砂利道と舗装路のバランスがとても良い。なお筆者はロードバイクで走っているが、MTBの方が安全に楽しめるだろう。

 

③高低差の少なさ

人によっては坂を欲すると思うが、軽い気持ちで気分転換に丁度良いのが黒目川沿い。高低差がなくマイペースで進むことができる。もしも坂が欲しい方は黒目川の荒川合流の方から和光市方面に抜けよう。そこそこ急な坂がみんなを待っている。

 

注意点

サイクリングロードとして整備されているわけではなく道幅が狭いため、スピードの出し過ぎには注意。特にベンチに座っている人が見えづらいため気をつけよう。あくまでトレーニングというよりはゆるく楽しむことを優先すべし。

 

久々の更新で画像もなく申し訳ない限り。。。自転車に乗っているとなかなか画像を撮ることも忘れてしまう。そろそろGo Proでも買うべきだろうか。。。

ビンディングシューズ

自転車を購入してから1年近く経ってようやくビンディングシューズを買った。

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早く買わないといけないと思いながらも、なかなか手が出ないでいた。買ったのはS-Works 6 Road Shoes。色々悩んだが、結局自転車と合わせてスペシャライズドにした。なおSALE中だったのが決めてである。初めて履いてライドをしてみたところ、とても良い感触だった。ビンディングシューズとそうでないのでは自転車は全く別の乗り物だと感じる。ペダルと足が一体になるということがこんなにも楽だったとは。普通のシューズでの高回転を出した時や、高出力で踏んでいるときにペダルから外れてしまうようなストレスがなくなったのは嬉しい。今年も色々なところにいけそうだ。

川沿いを一時間ほど走ったが、心地よかった。そして梅の花が芽吹き始めていた。ようやく春か。

映画「新世紀、パリ・オペラ座」の感想

〜覗き見感覚で楽しむオペラ座の裏側〜

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 渋谷Bunkamuraのル・シネマにて新世紀、パリ・オペラ座を鑑賞してきた。この映画が捉えているのはパリ・オペラ座の舞台裏で、オペラ座であるがゆえにそこで巻き起こる全てのものが「当然」のものとして流れていく日常が描かれている。

 

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 この映画はオペラ座の舞台裏を覗き見するような感覚で、テロやストライキに対応するStephane Lissner総裁、オーディションで選ばれ成長していくロシア人歌手、「モーゼとアロン」や「ニュルンベルクのマイスタージンガー」などに挑む演者、裏方などを写している。ただし写し方は断片的で、それゆえこの映画にはストーリーといったストーリーがない。それはきっとこの映画が誰も主張することのない映画だからだ。この映画では出演者がこちらに語りかけてくることもなく、そしてナレーターが状況を説明してくれることもない。ただオペラ座の日々を写しているだけである。

 ストーリーがないとは言っても、もちろん撮影中に何も巻き起こっていないわけではない。撮影時期にはパリでのテロ(シャルリー・エブド同時多発テロ)が起きているが、この映画ではあくまで多くあるトラブルの中の1つくらいの感覚で捉えられている。この出来事をドラマティックにしようと思えば、いくらでもできると思うが(例えば演者へのインタビューを行う、実際の映像を挟むなど)この映画ではオペラ座総裁の会話から盗み聞きする程度であくまで淡々と写している。

 考えてみれば世界大戦なども乗り越えてここまで存続しているオペラ座にとっては、テロとはいえあくまで数多の困難の一つなのだろう。この映画ではストライキも発生しているがそれもフランスでは日常である。これが意図されているものかはわからないが、この映画のストーリー性の無さはきっと、幾多の困難も乗り越えながらも、現在も存続しており、そしてこれからも存続していかなければならないオペラ座の歴史がなせるものなのだろう。

 ストーリー性と主張のない映画というとマイナスなイメージをもたれるかもしれないがそんなことはなく、主張がないことからこの映画はオペラ座内に序列を与えるような撮り方をしていない。善悪もなく、ただの傍観者として現場をみることができるため、誰かに対してマイナスイメージを持ってしまうことがない。今後も純粋にオペラ座を楽しむことができるような作りになっている。

 そしてこのストーリー性を排除したある意味一歩引いた視点からオペラ座を捉えていることからシュールでコミカルな場面も多くなっている。例えばオペラ「モーゼとアロン」の演出として牛を舞台にあげるのだが、牛の品定めや牛に音楽を聴かせて舞台の耐性をつけさせたりしている。また他にもソーセージの発音(ヴルストwurst)を何回もやり直して、思いっきり感情的に歌い上げているがやはりシュールである。これらのシーンがスパイスとなって飽きることなく映画を鑑賞することができる。

 いかにオペラ座がすごいことをしているか、いかにオペラ座が困難を乗り越えているかをあえて主張することをしなくてもいいのは、この映画のオープニングで総裁が言っていたことを借りれば「当然」のことだからだろう。そんなオペラ座の余裕を感じつつ、オペラ座の裏側を純粋な視点で楽しめる映画である。