Kompleks Graffiti

自転車、音楽、イギリス、哲学等について記していきます。

桜の咲いていないさくら堤公園までサイクリング

先週の日曜日に友人と2人で荒川沿いの桜の具合を見にサイクリングに出かけた。目的地は埼玉県比企郡吉見町のさくら堤公園。

 

待ち合わせは秋ヶ瀬公園。筆者は彩湖の東側、笹目橋のあたりから荒川サイクリングロードに入った。初めて通るルートだったが、未舗装路がストラーデビアンケの様にまさに白く輝いていた。

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荒川Strade Bianche

秋ヶ瀬公園へ向かっていると、強烈な向かい風が吹いてきた。今日のサイクリングはなかなか厳しいものになりそうだ。

 

秋ヶ瀬公園に先着し、相手を待っていると、他にも待ち合わせをしている自転車乗りがいる。なにやら高そうなバイクが並んでおり、肩身が狭い。

 

友人と合流し、早速荒川を上流に向かい走り始める。やはり風が強い。途中水田のところを通るのだが完全に吹きさらしで、車体が風に揺らされる。

 

道中の木々を見ると今日は桜は咲いていないことには間違いなさそうだが、菜の花は土手に美しく咲いている。

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菜の花

昼前にスタートしたので、少し空腹が気になったため、以前から気になっていた榎本牧場に足を伸ばしてみた。

 

サイクルラックには多くの自転車がかけられている。自転車乗りには定番の場所だ。

ここではジェラート飲むヨーグルトをいただいた。どちらも濃厚だ。

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ピスタチオと抹茶のジェラート

榎本牧場を後にし、さらに上流へ向かっていくと風はより一層強く感じてくる。ずっと踏み込んでいるせいか、今までになったことがない靴擦れが起きた。

 

途中心が折れそうな瞬間があったが、なんとかさくら堤公園についた。さくら堤公園にはさくらは咲いていなかった。代わりに一本の桃の木が綺麗に咲いていた。

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さくら堤公園の桃の木

さて帰り道は追い風だ。ぐんぐん進み、もはやダウンヒルの様な調子である。少し元気が出てきたので、荒川を少し離れてうどんやにいくことにした。

 

入間大橋から川越方向に向かい、元祖武蔵野うどん めんこや 本店を訪れた。ここにはサイクルラックがあり、サイクリストフレンドリーである。

 

ここでは肉玉うどんをいただいた。大盛りにしたのだが、自分の想像以上の量だった。麺は食べ応え抜群で、コシが強い。汁は自転車で疲れた体にとても優しい。

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肉玉うどん

向かい風に殺されかけたが、ジェラートとうどんを楽しみ、咲いていない桜の近い開花に想いを馳せながらの充実したサイクリングだった。

 

疲れた体に古典を

くたくたに疲れてしまった今週は、木曜日に久々に高校時代の「常用国語便覧」を眺めたことから古典に対する気持ちが高ぶり、それだけが生きる気力だった。なぜ「常用国語便覧」を取り出したかというもの来月に能の観劇に行くことが決まり、できるだけ知識をつけようという思いからだ。能というものは例えば伊勢物語や和歌の着想から成立していったため、古典の知識が豊富であれば楽しめるはずという考えから何を読んでみようか思索をしたのだった。

きっかけは能だったが、ブログを書くのであれば随筆や日記を読んで肥やしにしようと思い、作品を眺めると、あまりにも有名な枕草子徒然草方丈記などがある。方丈記は以前読んでいたが記憶は薄い。「ゆく河の流れは絶えずして」の印象が強すぎるため、後の方が霞んでしまう。日記でいえば土佐日記は以前図書館から借りたが途中で断念していた。こちらにしても、冒頭の「男もすなる日記といふものを」の脳内に占める割合が大きすぎて他がなかなか入ってこない。

そんなことを考えながら、本屋か図書館にいって古典の一つでも手に入れようと思い。金曜日の帰りに某中古本屋に寄り道した。

蜻蛉日記が上中下巻合わせた2冊が手頃な価格かつ綺麗な状態であったのですぐに確保した。更級日記などもあったがそれは次の機会にしよう。

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Tirreno Adriatico 2019のチーム賞はEF

2019年のTirreno Adriaticoはユンボビスマのログリッチェが見事な逆転優勝で幕を閉じた。

 

 

そしてチーム賞はEF Education Firstが獲得!

www.efprocycling.com

 

最終日個人TTで2位になったアルベルト・ベッティオールは以下のように語っている。

 For me, the team win means that the teamwork is there. We achieved the team win because we worked for and with each other every single day. Winning the team class is proof of our commitment, strength and power.

(チーム優勝はチームワークの証だと思っているよ。お互いがお互いのために毎日頑張ってきたから勝つことができた。チーム優勝は献身、強靭さと力が自分たちに付いている証拠だね。

 

総合8位となったサイモン・クラークはチームの充実ぶりを以下のように語っている。

“I really think the lift is coming from management and sponsorship, ownership. We’ve had a huge increase in commitment from EF and from the management over the last year, and that’s really being felt by all of us on the bike. What is being done for us, the effort that is being put in to prepare us for these WorldTour races, it’s motivating to us all. We absolutely appreciate it, and I know we’re all happy we can deliver the results as a show of appreciation for that effort and to show that their efforts are effective.”

チームが向上しているのは、マネージメントとスポンサーとオーナーのおかげだと思っているよ。EFとマネージャー陣からとても力を注いでもらっていると選手のみんなが感じている。僕たちのためにしてもらっていることや、ワールドツアーのレースに向けた準備にかける努力がモチベーションになっている。すごく感謝しているし、今回の結果はサポートしてくれている人々への感謝を示せたし、その努力が実を結んできていることも示せたからとても満足しているよ。

チームとしてまとまりを見せているEF。ここからのクラシックレースではどのような結果を残せるだろうか。

Team SkyがTeam INEOSに!

Skyのスポンサー撤退がアナウンスされていた、Team Skyが5月からTeam INEOSに変更され、5月のツールドヨークシャーでお披露目されるとのこと。

 INEOSはイギリスの化学製品の会社でCEOのジム・ラットクリフは総資産2100万ポンドでイギリス1の富豪。Team Skyのサイトには以下のようにコメントが書かれている。

 

Cycling is a great endurance and tactical sport that is gaining ever more popularity around the world. Equally, cycling continues to mushroom for the general public as it is seen to be good for fitness and health, together with easing congestion and pollution in city environments. INEOS is delighted to take on the responsibility of running such a professional team.

拙訳:自転車競技は持久力と戦術のスポーツで世界でもかつてないほど人気を得つつあります。同様に、渋滞や都市部の環境汚染の緩和などと共に健康にも良いことなどから、一般にも広まり続けています。INEOSはそのようなスポーツのプロチームの運営の責任を担うことを喜ばしく思います。

また、チーム代表デイブ・ブレイルスフォードは以下のようにコメントを出している。  

Today’s announcement is great news for the team, for cycling fans, and for the sport more widely. It ends the uncertainty around the team and the speed with which it has happened represents a huge vote of confidence in our future. In Sir Jim Ratcliffe and INEOS, I know that we have found the right partner whose vision, passion and pioneering spirit can lead us to even greater success on and off the bike. It heralds the start of a hugely exciting new chapter for us all as Team INEOS. I would like to personally thank Jeremy Darroch, who over a decade ago had the vision to back us when others thought we were crazy. His support for the team through thick and thin has been remarkable and everyone at Team Sky thanks him for all he has done for our sport.

拙訳:今日のアナウンスはチームにも、自転車ファンにも、そして大きく言うとスポーツにとっていいニュースです。チームの不安も払拭されますし、これほど早くことが進んだのは、このチームの未来をみんなが信じている証拠でしょう。ジム・ラットクリフとイネオスについていえば、良いパートナーを得られたと思っており、そのヴィジョン、情熱と先駆者精神は自転車競技内外での我々の成功に寄与すると思っています。Team INEOSの新たなステージがとても刺激的なものになることを予感させてくれます。

個人的にはジェレミー・ダロックに感謝をしたい。我々がおかしいと思われていた10年前に我々のサポートを考えてくれたのですから。彼はどんな時でも素晴らしいサポートをしてましたし、チームスカイのみんなが彼がしてくれたことに感謝をしています。

 

 

うつの一歩手前

個人的な話で恐縮だが、昨年11月頃に社内ストレスチェックで高ストレス状態と判定され、人生で初めて、精神面で病院に通うようになった。他にもこういったことで悩んでいる人がいれば一助となれば幸いと思っている。

 

兆候はいくつかあった。まず仕事前に吐き気がするようになった。これはすこしプレッシャーのかかる仕事の前であれば特別なことではなく個人的にはよくあることではあるのだが、ほぼ毎日繰り返されるようになった。

 

そして思考力が明らかに低下するという、今までになかった感覚を味わった。何か問い詰められると何も頭に考えが浮かばないことが増えてきた。例えばわからなければ、わからないとか、何かを相手に言えば良いのに、数秒間何も言えず、そして何も考えられずに固まってしまうことがあった。これは今でもあるので、早く治ってほしい。

 

思考力の低下のせいか、ミスが多くなった。時間に追われるあまり入念なチェックを行わずに、ミスをすることを繰り返し、自己評価がどんどんと下がっていった。そのミスが周りに与える影響を考えると精神的にきつくなっていった。

 

お昼はだいたいの場合、ご飯大盛りで食べていたのだが、だんだんと普通盛りになり、そして最終的には普通盛りですら残すようになってしまった。結果的に体重は約4kgほど減ってしまった。

 

職場のトイレなんかでも泣くことがあった。少しのミスでも耐えられなくなって、泣いてしまっていた。

 

また心は休まることがなくなっていき、常に仕事のことがちらつく。土日休みだが、土曜日から次の出社の時のことを考えて落ち込んでしまう。

 

運が良かったのは、ちょうど会社のストレスチェックが行われた時期と、自分の中でこのままではまずいと思ったタイミングが重なったことだ。産業医との面談で、自分の状態を伝えると、心療内科の診断を勧められた。そして上司にも状況を伝えてもらえることになった。

 

心療内科に通ったことで症状が良くなったかという因果関係ははっきりとはわからないが、病院に行く程の症状なのだということが明らかになったことで気持ちを少し楽になった。

 

要因はなんだったのか。恐らく残業の増加、生活の変化(妻と暮らし始めたこと)だと思われる。残業は自分では耐えられていたつもりだったが、今思うと自分を見失っていたのだろう。

 

今抱えている問題は、元気になりたい自分と、元気になりたくない自分がいることだ。どういうことかというと、元気になったら、また辛くなるほど働かないといけないのかと思うとこのまま調子の悪い方がいいと思ってしまう。この思考がやはり病気なのかとも思うが、ひとまずこの自分の気持ちはうまく受け入れていかなければならない。

Paris~Nice 2019 Stage 7 見事マルティネスがクイーンステージで勝利

昨日のParisNiceは第7ステージが行われ、EF Education Firstのダニエル・マルティネスが、名だたるクライマー、ミッチェルトンスコットのサイモン・イェーツ、アスタナのミゲル・アンヘル・ロペスを退け、見事勝利を掴み取った。

 

 

この第7ステージはニースをスタートし、パリ〜ニース初登場のチュリニ峠(Col de Turini)がゴール。チュリニ峠はツールドフランスでは過去3回登場している。14.9kmの平均勾配7.3%のコースだ。

 

以下マルティネスのインタビューと拙訳。

 

"The break was a very strong one and I knew the qualities of each rider in it. I analysed each one of them, knowing that the mountain always puts you back in your place. In the finale, we really watched each other. I knew what my place was. I was tired but I gave everything I had left in the last kilometer. I was more afraid of Simon Yates because he won the TT and was in great form.
We showed that Colombia was a great cycling power. We are all great friends and it also helps. Even we all compete in our own interest, we're always proud to win for Colombia. It's a very important victory for me because it's one of the greatest races in the world and a great honour to win here. From now I can only progress.
With Bernal and Lopez, we are different riders. Bernal is younger and he's also better in time trials."

逃げ集団はとても強かったけど、各選手の特性は分かっていたよ。それぞれの選手を分析したし、山ではその人の実力が出る。最後は、お互いに目をつけている状態だったね。自分の立ち位置は分かっていた。疲れていたけど、最後の1kmは全部出し切ったよ・一番怖かったのはサイモンなんだ。TTでも勝っていたし調子が良いからね。

コロンビアの自転車の強さを見せることができたね。(2位のロペス、総合1位のベルナルは皆コロンビア人)みんな友達だし、それが助けにもなるね。それぞれ自分たちの立場がありながら競い合っているけど、みんなコロンビアのために勝つことを誇りに思っているよ。今回は本当に特別な勝利なんだ。パリ〜ニースは世界最高のレースの一つだし、ここで勝てたのは本当に光栄だね。ここからも成長を続けるだけさ。

ベルナルもロペスもみんな違った選手だよ。ベルナルは若くてTTにも強いね。

 

確かにサイモン・イェーツがコントロールしていたようにも見えた山岳だったが、最終的にはロペスとマルティネスの一騎打ちになった。

 

マルティネスにとっては今年3勝目となる。コロンビア選手権の個人タイムトライアル、ツアーオブコロンビアでのチームタイムトライアル、そして今回の山頂フィニッシュでの勝利。22歳のマルティネスは、タイムトライアルから山岳までこなせるので今後のステージレースでの総合順位も狙える、将来が楽しみな選手だ。

 

マイケル・ウッズがEFとの契約を更新

マイケル・ウッズがEF Education First Pro Cyclingとの契約を更新した。

www.efprocycling.com

 

複数年契約とのことで、ウッズもこのチームに居心地の良さを感じているようだ。

“The direction of the team, the idea of exploring the world — it all really meshes with what I believe in,” said Woods. “I feel very fortunate to be on a team that values what I naturally value – education, exploration, community. チームの方針である、「世界を探検しよう」とい考えは、まさに僕の考えに合うものなんだ。僕自身大切にしている、教育、探検、コミュニティーといったものを大切にしているチームにいられるのはとても恵まれていると感じるよ。

 

昨年のマイケル・ウッズは、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュで2位、ブエルタ・ア・エスパーニャでは第17ステージで優勝、世界選手権では3位という結果を残した。

ステージ優勝のブエルタ

2位のリエージュ〜バストーニュ・リエージュ 

 3位になった世界選手権

 

今後のウッズの目標はアルデンヌ・クラシック*1での勝利、2019年のツール・ド・フランスそして東京オリンピックとのこと。

*1:ベルギーのアルデンヌ地方とオランダのリンブルフ州で行われるワンデーレース、アムステル・ゴールドレース、フレッシュワロンヌ、リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ を指す。アルデンヌクラシックは起伏に富んだコースプロフィールなのでクライマーやパンチャー向き。