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Kompleks Graffiti

音楽、イギリス、哲学等について記していきます。

伝えるということ(簡潔さと複雑さ)

仕事で人に何かを伝えないといけないことがありますが簡潔さと複雑さの問題で最近よく頭を悩ませております。

 

簡潔さと複雑さ(Simplicity and complexity)の問題とはつまり、

 

簡潔さを求める場合、伝わりやすい反面詳しい部分を伝えないことになる。そして複雑さを求めると難しくなるため伝わらなくなってしまう。このジレンマのことです。

 

この問題を考慮すると伝えるということは伝える相手が必要としている情報をいかに取捨選択するかということに尽きます。そうなると結局は相手がどういう人間かの見極めが伝わるかどうかの鍵になります。相手に応じて専門用語を避けたりするのはこのためです。専門家が専門家相手に話すのであれば専門用語を使った方が伝わりますが、そうでない人には伝わりません。よって万人にわかりやすいものよりも、特定のターゲットにわかりやすい伝え方の方がより、「伝わっている」ことになると思います。

 

逆に聞く方は自分が説明を聞いて分かりやすかったと思った場合こそ、注意しなければなりません。なぜならば、わかりやすいということは話者によって聞き手が分からないであろうと判断されたことが削ぎ落とされている可能性が高いということを意味するからです。よって聞く側はどんなにわかりやすかった説明でも、なぜそうなのかを考えることをしなければ全体を理解するには至りません。当然全体を理解していなければ本当の意味で理解したということはできません。よって聞き手は常に理解を深める姿勢が必要になります。

 

この双方からの視点で見ると、本当に伝わったと言える話というものは、聞く人が知らなかったことを理解できるものであるということに加えて、伝えられたことをさらに深く知ろうと思えるきっかけが与えられるものなのかもしれません。