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イギリス留学記 スコットランド訛りの教授

 日本と同じようにイギリスにも多くの訛りが存在する。そのなかでも有名なのはスコットランド訛り(スコテッシュ、Scottish)である。

 スコットランドはグレートブランド島の北部に位置し映画トレインスポッティングの舞台エディンバラや、かつて中村俊輔が在籍したセルティックの本拠地グラスゴー、ゴルフの聖地セントアンドリュースなどの街がある。スコットランド訛りはこの地方の訛りである。スコットランド訛りに触れたい方はスコットランドの映画、例えばトレインスポッティングやケンローチ監督の映画などを観ていただきたい。また、モンティパイソンのスコットランド人のコントがあるのだがスコットランドとその訛りが分かると一層楽しめる。

 スコテッシュには聞き取りやすい人もいるが、訛りがきつすぎて全く聞き取れない人もいる。例えばサッカーのマンチェスターユナイテッドの元監督アレックスファーガソンスコットランド人であるが、正直インタビューでは何を言っているか分からない。ファーガソンの後任を務め、マンチェスターユナイテッドを低迷させた、「天才」モイーズ監督もスコットランド訛りだがファーガソンよりは聞きやすい。つまり訛りのきつさとサッカーの成績に相関関係はないということが分かる。

 ここで具体的な言葉の違いの一例を挙げると、スコテッシュではyesをaye(アイ)と言ったりする。これはaye aye sirのayeと同じである。トレインスポッティングを観ると実際にayeと言っている場面がある。

 大学の倫理学の教授にスコテッシュを話す方がいた。私は倫理学への興味も高かったのだが、この人のスコテッシュを聞きたいがために授業を受けていたところも少しある。何とも不純な動機である。彼はスコテッシュを話すといってもそこは講義なので聞きやすいように話してくれるのだがそれでもスコテッシュであることが分かる程には訛っている。例えばNoという時に、一般的な英語であれば『ノウ』と言った感じだが、彼は『ノオォ』といった具合である。思わず真似したくなる。文章では音が伝わらないのが残念で仕方がない。

 彼のスコテッシュが聞く目的と、課題の論文のチェックをしてもらうために一対一でお話ししたこともあった。そのときは君は授業にちゃんと出てるし分かっているねと少し褒められた。スコットランド人に褒められるとは何ともいい気分である。特別お世話になった人ではないのだがとても心に残っている人物の1人だ。今は何を研究しているのだろうか。

 個人的にはスコテッシュはとても親しみやすい訛りである。スコットランドは多くの偉人(アダムスミス、ヒューム、コナンドイルなど)を生んでいるが、彼らが、ごりごりのスコテッシュで話している光景を想像すると思わず笑みがこぼれる。ぜひ皆さまにもスコットランド訛りに一度触れていただきたい。